こんにちは
ココカラ不動産です。
昔からマイホームを購入する場合は「頭金2〜3割を入金」「繰上げ返済」をすることが良いと言われてきました。今でも一部のFPの方でそのように話されている方もいます。
私はこの考え方が「住宅ローン破綻」を招いてしまうと考えています。住宅ローン破綻しないための「新常識」について話します。
頭金は入れない
物件価格の2割を入金することを推奨している方がいますが、それは間違いです。例えば4,000万円の物件を購入するには800万円の頭金を用意することになります。
800万円の頭金を入金しても「月々約20,000円」しか返済額が変わりません。その差額で月々の返済が極端に楽になるでしょうか?
100万円あたり月々約2600円です。私の考えでは100万円すら頭金として入金してはいけないと考えています。
仮に500万円の手元資金があれば、4年分の住宅ローンです。4年分の資金があれば何か不測の事態があった時に対応が可能です。必要な時のために取っておくことが大切です。頭金に使ってしまい預貯金がなくなることで住宅ローン破綻がおきてしまいます。
私なら1億円の現金があったとしてもフルローンで借入をします。
繰り上げ返済はしない
先程も話しましたが、100万円あたり月々約2,600円しか変わりません。頑張って節約して100万円貯めても2,600円しか変わらないのであれば繰り上げ返済をする必要はありません。将来の「教育資金」や「老後資金」のために貯蓄しておきましょう。
繰り上げ返済をするならば65歳の時に一括完済をすれば良いでしょう。大切なのは65歳時に住宅ローン残高分の預貯金を確保しておくことです。預貯金ができていれば完済してもいいし、預貯金から毎月返済しても良いと思っています。
さいごに
借入があると不安に思ったり、無借金が良いと考えている方もいますが、その考えは間違っています。トヨタ自動車は自己資本が28兆円ありますが、有利子負債も30兆円弱あります。
借入は決まった返済日に、決まった返済額を支払えば良く、そのルールさえ守っていれば銀行からは感謝されるのです。借入があることに負い目をもつことはありません。無理に返済して手元資金を枯渇させてしまうことが「最大のリスク」になります。