こんにちは
ココカラ不動産です。
本日は「一括繰上返済」のリスクについてお話しします。
マイホームを40代以降に購入すると定年までの期間と住宅ローンの返済期間の兼ね合いから不安になり「繰上返済」を早めにしようと考えがちです。しかし手元資金を失くしてまで「繰上返済」をしてしまうと大きなリスクがあります。それは「死亡リスク」です。
例えば、40歳にマイホーム購入 借入額:4,000万円 金利:0.8% 期間:35年の場合
65歳時の借入残高:12,592,284円
65歳時にこれだけの残高があると老後は不安になります。その不安から繰上返済を無理に繰り返したり、定年退職金等で一括繰上返済を考えたりします。しかし手元資金を失くしてまで繰上返済はしてはいけません。
仮に定年退職後に1,500万円の手元資金があったとします。「今後も働くし、1,500万円あるから繰上返済をしよう」と返済してしまうと残りの手元資金は241万円になってしまいます。定年後も嘱託社員やアルバイトで仕事を始めた矢先、万一病気などで亡くなってしまったらご家族はどうなりますか?大黒柱がなくなって241万円の手元資金と年金だけでは不安ではありませんか?専業主婦だった奥様も働き始めなければなりませんし、老後の生活不安から繰上返済したマイホームを売却することにもなりかねません。
もし繰上返済しなければ「団体信用生命保険」によって残債がなくなり、1,500万円の手元資金はそのまま残ります。また「8大疾病保障付き」の保険に加入していれば、ガンなどの重い病気を患った時は、死亡しなくても保険により残債がなくなります。
私は繰上返済をして良いのは20代や30代前半でマイホームを購入していて、老後前に、再度マイホームを住宅ローンで購入したいと考えている方なら良いと思っています。40代以降の方は65歳までに一括繰上返済できる資金を貯めて、繰上返済せず、65歳以降は手元資金から返済していくことが良いと考えます。
ご参考までに。